たぶん自分がシグルパレントであるということが、このタイトルに惹かれる一つの要因であるのは間違いないと思う。自分もこうでいいんだ、いびつでも、パーフェクトじゃなくてもいいんだと思いたいのだと思う。「普通の家族」の呪縛から開放されるために。

未婚のシングルパレントになって初めて、自分は離婚してシングルになった親が受けられる「寡婦控除(所得控除)」が受けられないのだと知った。
シングルになり子供がいるという状況は変わらないのに、未婚だと「寡婦控除」が受けられないのだと、そうやって「寡婦」が法律で定義されている以上、適用されないのだという事実を知ったときに、「え?私ってアウトローなん?(法の保護や秩序の外にある者という意味で)」ガーン!となりました。「こんなに正しく生きてきたのに(笑)どんな仕打ち?!」と。初めて、法の外側にポイっとされた気持ちになったことを覚えています。
(現在は「ひとり親控除」という制度ができて、未婚のシングルパレントも対象となりました。)

父、母、子が構成要員の普通とされる「家族」も自分の「家族のカタチ」もいろんな家族のカタチのうちの一つだとは思うものの、「家族」について何処かで語られるときに、どうしても少し敏感に反応してしまうところがあります。
それはシンママが金銭的問題を抱えていて、そしてその子どもたちが犯罪に手を染める・・・みたいな切り取られ方をされるとき。
こういった背景が多用されるたびに、モヤッとした黒い霧が心にたち込めます。
そういったお話やドラマを見聞きして、子どもたちに偏見や差別が生まれやしないかと不安になりますし、問題とするところは離婚家庭の4人に1人程度しか養育費をもらえていない、そこを法的にアプローチしてこなかったことに対してではないかなと。

なんだかシングルパレント家庭が安易にプロットに組み込まれているような・・・うすっぺらく切り取られているような気がして・・・。どうせならこんな目線でお願いしたい↓
Yahoo:アメリカでは犯罪の「養育費の不払い」…子どもの権利を放置し続ける日本

脱線脱線。

紹介したかったのは、薄っぺらさとは対極にあります、読み応えある本たちです。
どの本も似ていない家族のカタチ。悲しさもあるけど救いもある。

1.偶然の家族 落合恵子
作者御本人の声を聞くことができる東京新聞のインタビューを読んだほうが断然読みたくなりますので、ぜひどうぞ。ぜひぜひ。
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2.そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ
家族を描く話は辛すぎて泣いちゃったりしますが、これは心が暖かくなって泣けます。
永野芽郁さん主演で映画化されました。
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3.汝、星のごとく 凪良ゆう
主人公二人の背景となる家族、そして彼らの選んだ家族、そして未来・・・もう盛りだくさんでよくこの1冊にまとまったな!!とおもいます。女の色々なあり方も面白い。
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Web制作を生業にしています。主にHTML, CSS, JavaScript, PHP, WordPressのカスタマイズなどしてます。忘れっぽいので備忘録としてWebの小ネタを書いたり、人生のいろんなことを不定期にのんびり更新しています。小学生男児の母(シングルマザー)です。